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Synthesizer V Studio 1.8.1b1 アップデート

Synthesizer V Studio 1.8.1b1 では、歌声合成をより柔軟で直感的にする新機能の追加と改良を行いました。アップデートは以下のとおりです。

  • パラメータパネルでボーカルスタイルが編集可能になりました。これによりボーカルスタイル間を連続的に変化させるなど様々な表現が可能になりました。(Pro版のみ)
  • 男性歌声データベースのニューラル・ボコーダーを改良し、低音の出力をより自然にしました。
  • ニューラルボコーダーの新機能をフルに活用するため、機能を利用できる男性AI歌声データベースを更新しました。

 

これらの新機能を利用するには、Synthesizer V Studioエディタと音色データベースの両方を最新バージョンにアップデートしてください。

 

ボーカルスタイルをパラメータパネルで編集可能に

Synthesizer V Studio Pro バージョン 1.8.1 のパラメーターパネルにボーカルスタイルが統合されました。
1.6.0で導入されたボーカルスタイルは、楽曲の雰囲気やジャンルに合わせて音色を調整することができ、
その後の更新でボーカルスタイルを利用できるAI歌声データベースのラインナップを増やしています。

 

ボーカルスタイルをパラメータパネルに統合したことで、各ボーカルスタイルの効果を連続的に変化させられるようになりました。
これにより、ボーカルをより自在にコントロールし、曲の中で徐々に変化していく感情を表現することができます。
これは、多くのDAWソフトに搭載されているオートメーション機能を踏襲したもので、制作者が身近で直感的にボーカル制作をコントロールすることができます。

 

 

 

Synthesizer V Studio 1.8.1では、パラメータパネルのデザインが変更され、ボーカルスタイルを含むパラメータが絶対値で表示されるようになりました。
新しいデザインでは、歌声パネルで設定された値が基準値として表示されます。それによりユーザーは歌声パネルでの設定値をオフセットとして利用することができます。
この変更により、歌声パネルとパラメーターパネルの連携が強化され、より直感的に操作できるようになりました。
この更新は既存のプロジェクトと完全に互換性があり、ユーザー側での操作は必要ありません。

 

 

 

男性歌声データベース向けにニューラルボコーダーを改良

Synthesizer V Studio バージョン 1.8.1 では、AI 歌声合成において主要な機能の一つであるニューラル・ボコーダーのアルゴリズムを改良しています。
これにより、男性ボーカルの低音域の音質が向上し、ノイズの減少や音色の安定が実現しました。楽曲プロデューサーの皆さまは、品質の低下を心配することなく、楽曲制作をより深くまで探求することができるようになりました。

 


G2までのいくつかの下降音における、以前のケビン(上)と新しいバージョン(下)の結果比較。アップデートにより、0〜1kHzの帯域に存在するノイズが減少している。

 

歌声データベースの更新

Synthesizer V Studio 1.8.1では、ニューラル・ボコーダーのアルゴリズム改良に加え、機能を利用できる男性AI歌声データベースを更新しました。
新機能を十分に活用するために、Synthesizer V Studioエディタと歌声データベースの両方を最新版に更新してください。アップデートされた歌声データベースは、以下の表の通りです。

 

Dreamtonics An Xiao, Kevin, Mo Chen, Ryo AI, Xuan Yu, Yuma
Eclipsed Sounds ASTERIAN

 

 

それぞれの歌声データベースはリンク先よりダウンロードできます。

正式版のリリースに伴い、ベータ版の公開は終了いたしました。

Synthesizer V Studio 1.8.1b1のダウンロード

1.8.1b1 はベータ版です。Synthesizer V Studioのベータ版は、新機能の早期プレビューのために、最終リリース前に提供されます。ベータ版をインストールし、使用する前に、以下の点をご理解ください。

  • 本バージョンは開発途中であることをご理解の上ご利用ください。
  • 本バージョンは環境などにより正しく機能しない可能性があります。
  • 本プログラムのご利用に際し、予期せぬ不具合が発生する可能性がありますので予めご了承ください。

 

ダウンロード

Synthesizer V Studio Pro

Synthesizer V Studio Basic

 

 

詳しいリリースノートは以下をご覧ください。


Synthesizer V Studio 1.8.1b1 (2023年2月6日)

新機能

  • パラメータパネル: パラメータパネルでボーカルスタイルが編集可能になりました。これによりボーカルスタイル間を連続的に変化させるなど様々な表現が可能になりました。グループに対してもこの機能を利用することができます。(Pro版のみ)
  • 歌声パネル:パラメータパネルで設定したボーカルスタイルの数値の推移が歌声パネルのボーカルスタイルのスライダーに視覚的に表示されるようになりました。(グループ設定したノートで編集したボーカルスタイルの変化は、グループ編集状態で確認することができます。)

 

機能強化

  • Synthesizer V エンジン: Synthesizer V AI のニューラル・ボコーダーを改良し、低音の出力をより自然にしました。(男性歌声データベースでのみ適用、歌声データベースの更新が必要です)
    ライセンスとアップデート: 歌声データベースのダウンロードとインストール後に、他の歌声データベースのアップデートのステータスが維持されるようにしました。

 

動作変更

  • パラメータパネル: ラウドネス、テンション、ブレス、ジェンダー、トーンシフトパラメータを歌声パネルから変更した際に、パラメータパネル上に絶対値が表示されるようになりました。

 

バグ修正

  • 自動処理: Appleシリコン搭載デバイスでSaki standardの自動ピッチ調整を行った場合にクラッシュする不具合を修正しました。
  • ライブレンダリング: 歌声データベースを切り替えた際に、プロジェクトの一部が再レンダリングされない不具合を修正しました。
  • ピアノロール: 鉛筆ツールで編集中にトラックを切り替えると、マルチ編集ツールに切り替わる不具合を修正しました。
  • MIDI: 不適切なフォーマットのMIDI(例: BPMがゼロ、無効な文字エンコードを含む場合など)を読み込んだ際にクラッシュする複数の問題を修正しました。
  • GUI: スクリプトロード失敗時のダイアログの後ろにアクティベーションダイアログが隠れる不具合を修正しました。
  • GUI: ダイアログがEnter/Escキーによる操作ができなくなっていた不具合を修正しました。
  • GUI: macOSにおける日本語、中国語のIMの動作を改善しました。
  • GUI: macOSにおけるOpenGL有効時に正しく描画されない不具合を修正しました。
  • File: 出力するファイルに、ドットが含まれるときに最後のドット以降の文字列が失われる不具合を修正しました。 (1.8.0で修正内容で一部修正が漏れていたものを改修しました)

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