Synthesizer V Studio 1.11.0b3 アップデート
本日、Synthesizer V Studio 1.11.0b3 のアップデートをリリースいたしました。
今回のアップデートは、Synthesizer V Studio 1.11.0b1に続く3度目のベータ版です。主に、ピアノロールのユーザーインターフェースの改良を行いました。
ノートグループの操作性の向上や、近くのノートにフォーカスする新機能をはじめとするナビゲーションの改善によって、特にフルARAモードでのシンクトラックがより扱いやすくなりました。
また、ユーザーの皆様から寄せられたフィードバックを元に多数の不具合修正を行い、スタンドアロン版、プラグイン版ともに安定性が向上しました。
ノートグループのビジュアルデザインの改善
今回のバージョンでは、前回のベータ版2で試験的にピアノロールの下部に設置したノートグループのラベルを、ノートとラベルをより識別しやすくするためピアノロール上部へ移動しました。
また、現在作業中のトラックをよりわかりやすくする為、ラベルの長さが一定以上ある場合、グループラベルの先頭にトラック名が表示されるようになりました。
「近くにあるノートにフォーカス」ボタンの追加
今回のアップデートでは、ピアノロールのツールバー上に「近くにあるノートにフォーカス」ボタンを追加いたしました。
ノートが複数のトラックに広く分布しているとき、トラックを切り替える度ノートがピアノロール上に表示されない遠い位置にある場合、ノートまでスクロールしなければなりませんでした。
ツールバー右端にあるフォーカスボタンをクリックすることで、一番近くにあるノートの位置までジャンプすることができます。
大規模で複雑なプロジェクトの作成中など、特にプラグイン版でDAWと同期している場合などに便利な機能です。
新機能へのアクセス方法
1.11.0b3は、Synthesizer V Studio 本体のみのアップデートです。歌声データベースのアップデートは後日提供を予定しております。
Synthesizer V Studio 1.11.0b3 について
1.11.0b3 はベータ版です。ベータ版では、Synthesizer V Studioに実装予定の新機能をいち早くご試用いただくことができます。本バージョンのご利用を開始する前に、以下の点についてご理解ください。
- 本バージョンは開発途中であることをご理解の上ご利用ください。
- 本バージョンは環境などにより正しく機能しない可能性があります。
- 本プログラムのご利用に際し、予期せぬ不具合が発生する可能性がありますので予めご了承ください。
Synthesizer V Studio 1.11.0b3 はこちらからダウンロードできます。
詳しいリリースノートは以下をご覧ください。
Synthesizer V Studio 1.11.0b3 (2024年2月8日)
新機能
- プラグイン:ARAプラグインに対応しました。(Pro版のみ)
- Cubase、Studio One、ReaperではフルARAモードが使用できます(VST版のみ)
- Cakewalk、ABILITYもフルARAモードに対応しました。 (1.11.0b1から変更)
- ARA 2に対応しているその他のDAWでは、ARAブリッジ機能が使用できます。
- 自動処理:オーディオトラックでのボーカルMIDI変換機能を追加しました。(Pro版のみ)
- Synthesizer V エンジン:スペイン語が使用できるようになりました。
- ピアノロール:ノートやノートグループがすべて画面外にある場合、一番近いもののところにスクロールするボタンを追加しました。 (1.11.0b2から変更)
機能強化
- トラック:ノートグループ・オーディオグループの両端をドラッグして長さを変更できるようになりました。
- パラメータパネル:トラックの歌声データベースを変更したあと、使用できなくなったボーカルスタイルをパラメータパネルから削除できるようになりました。
- 歌詞入力:中国語標準語の発音辞書を更新しました。
- 歌詞入力:スペイン語の音素変換を改善しました。 (1.11.0b1から変更)
- 自動処理:ボーカルMIDI変換を改良し、変換スピードや精度の向上に加え、ノイズに強くなりました。 (1.11.0b1から変更)
- ピアノロール:ノートグループのUI/UXを改良しました。 (1.11.0b1から変更)
- ARAプラグイン:REAPERで、ARAプラグインを削除してUndo(元に戻す)したときにプラグインのデータがリセットされる仕様について対策しました。 (1.11.0b1から変更)
- ピアノロール:ノートグループのラベルのデザインを改善しました。 (1.11.0b2から変更)
- ピアノロール:ノートグループの長さをピアノロール上でも編集できるようになりました。ノートグループ作成/配置後、グループの端をドラッグすることで長さの調整が可能です。 (1.11.0b2から<変更)
- トラック:トラックを複製したとき、トラック名の末尾に「- copy」が付くようになりました。 (1.11.0b2から変更)
- ファイル:外部フォーマットのインポートについて、MIDIファイルをインポートするときに重なっているノートの長さを自動調整できる機能が、すべてのファイル形式で使用できるようになりました。 (1.11.0b2から変更)
- ファイル:ソフトウェア終了時やプロジェクト新規作成時の「保存されていない変更を破棄しますか?」ダイアログにおいて、プロジェクトを保存するオプションを追加しました。 (1.11.0b2から変更)
動作変更
- プラグイン:データをホスト内に保存している状態で外部ファイルを開こうとしたとき、作業中のデータが上書きされ消去されてもよいかどうかを確認するダイアログを表示するようにしました。また、クラッシュ後データの復旧のためにリカバリーフォルダ内にあるファイルを開いた場合、以降のデータは外部ファイルに上書きされるのではなく、自動的にホスト内に保存されるよう切り替わります。 (1.11.0b1から変更)
- インストール:ソフトウェアをアンインストールする際、環境設定ファイルやスクリプト、翻訳ファイルなどを削除しないようにしました。これにより、WindowsにBasic版とPro版が両方インストールされている環境で片方をアンインストールしたとき、もう片方に悪影響を及ぼすことを防ぎます。 (1.11.0b2から変更)
修正
- 歌詞入力: 歌詞に“っ”のみが含まれる日本語のノートでの音素変換の不具合を修正しました。
- GUI:拍子を変更したときテンポマーカーの表示位置がずれる不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- トラック:ノートグループを別のトラックにドラッグして移動しようとするとクラッシュする不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- プラグイン:一部のDAWで、プラグインウィンドウを閉じて再度開いたときにウィンドウサイズがリセットされる不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- プラグイン:Cubaseで、バウンスされたオーディオのタイミングがずれる不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- プラグイン:Logic Proで、遅延補正機能を持つ他のプラグインが使用されているときバウンスが不安定になる不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- プラグイン:ARAブリッジモード下でMIDIリアルタイム入力ができない不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- ARAプラグイン:シンクトラックとローカルトラックが若干ずれて再生される不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- ARAプラグイン:REAPERで、ループ再生時に再生位置が正常に動かない不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- ARAプラグイン:レンダリングパネルで出力先フォルダを選択するとクラッシュする不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- ARAプラグイン:一部のCubase環境で、ARAプラグインの音が出力されない不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
- ARAプラグイン:拍子記号の分母が4でないときに拍子の同期に失敗する不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- ARAプラグイン:Studio OneとABILITYで、フルARAモード下でプラグインを無効化し再度有効化したときに正常に再生できないことがある不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- プラグイン:トラック名やダイアログなどに文字を入力する際、WindowsのIMEが正常に動作しない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- プラグイン:起動時、オーディオ設定が正常に表示されない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- プラグイン:トラックが多くプラグインのアウトプットチャンネル数の上限を超えてしまったときクラッシュする不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- MIDI:特定のMIDIファイルのインポート時に歌詞がずれる不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- ファイル:プロジェクトの保存時に不要な再レンダリングが発生したり、UIの表示レイアウトがリセットされたりする不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- GUI:ダブルクリックや右クリックでテンポや拍子記号を新規作成するダイアログが、特定の地点では機能しない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- GUI:Linuxで、起動時やボーカルスタイルの編集時にクラッシュすることがある不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- GUI:トラックエリア・ピアノロールエリアの表示サイズがソフトウェアの次回起動時にリセットされる不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- ピアノロール:ノートが選択されていないとき、Shiftキーを押しながらクリックするとノートが選択されない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- ピアノロール:Ctrl/Commandキーを押しながらノートをクリックし選択と選択解除を繰り返したとき、ノートが再度選択できない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
- ピアノロール:ノートグループからすべてのノートを削除したときノートグループが選択できない問題に対応するため、ノートグループの最小の長さを4分音符1つ分に変更しました。 (1.11.0b2から変更)
- 自動処理:ノートのピッチモードをマニュアルから歌唱に切り替えたとき、隣接するノートのピッチ関連のパラメータが強制的に変更される不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)