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Synthesizer V Studio 1.11.0 正式版アップデート

本日、「Synthesizer V Studio 1.11.0」の正式版をリリースしました。今回のアップデートは、2023年11月以降に発表したベータ版の正式版となります。

 

Synthesizer V Studio 1.11.0はベータ版を経た最終リリースとなります。正式版では、新機能の搭載、機能改善、不具合の修正を行いました。特に、ベータ版で改良を重ねてきたARAプラグインによるフルARAモード・ARAブリッジモードの安定性が向上しました。また、録音されたボーカルをノートと歌詞に変換する「ボーカルMIDI変換」機能も正式リリースとなりました。

 

その他、1.11.0では以下の内容が追加されました。

  • Synthesizer V エンジンのスペイン語対応
  • ノートが画面外にあるとき、一番近くにあるノートの位置まで素早く移動することができる「近くにあるノートにフォーカス」 ボタンをピアノロールに追加
  • ノートグループラベルの表示デザインの改善
  • パラメータパネルのパラメータ一覧から、現在の歌声データベースで使用できないボーカルスタイルを削除するボタンの追加

 

新機能の詳細については、1.11.0b11.11.0b21.11.0b3のリリースノートを参照してください。

 

今回のアップデートでは1.11.0ベータ版やそれ以前の正式版について、ユーザーの皆様から寄せられた不具合など多数改善しました。
主に、通常のプラグイン・ARAプラグインともに使用中における異常終了やデータ保存時の不具合などを修正いたしました。
また、macOS Sonoma バージョン14.3および14.4での再生位置の表示に関する不具合を修正しました。

 

1.11.0へのアップデートは、Synthesizer V Studioのライセンスとアップデートパネルにて行うことができます。

 

ユーザーマニュアルの更新

 

ウェブサイト内に、Synthesizer V Studio公式ユーザーマニュアルのページを設置いたしました。

ベータ版発表時に公開いたしましたSynthesizer V Studio ARAプラグインの設定方法(フルARAモード・ARAブリッジモード)に関するページにつきましても、ユーザーマニュアルへ移行しました。

 

音素記号一覧表に、1.11.0で導入されたスペイン語の音素を追加しました。

 

歌声データベースのスペイン語対応

 

1.11.0ベータ版では試験的に多言語歌声合成機能によるスペイン語の導入を行なっておりましたが、今回のアップデートから正式により多くの歌声データベースがスペイン語に対応いたしました。

対応の歌声データベースにつきましては下記を参照してください。

 

Dreamtonics An Xiao、Ayame、Eri、Cheng Xiao、Cong Zheng、D-Lin、Feng Yi、Kevin、Hayden、Jin、Lin Lai、Mai、Mo Chen、Natalie、 Ninezero、Sheena、Qing Su、Ritchy、Ryo AI、Saki AI、Weina、Wei Shu、Xuan Yu、Yi Xi、Yuma、Yun Quan
AHS 弦巻マキ AI(日本語)、弦巻マキ AI (英語)、 京町セイカ  AI、ついなちゃん AI、重音テト AI、桜乃そら AI
AHS (TOKYO6) 小春六花 AI、 夏色花梨 AI、 花隈千冬 AI
Animen エレノア フォルテ AI
AUDIOLOGIE ANRI、 JUN、 ANRI Arcane
ブシロードミュージック 夢ノ結唱 POPY、夢ノ結唱 ROSE
E-Capsule Oscar、 Xia Yu Yao
Eclipsed Sounds ASTERIAN、 SAROS、 SOLARIA
インターネット Megpoid (GUMI AI)
Quadimension MEDIUM5·星塵、 MEDIUM5·永夜

 

新機能を十分に活用するために、はじめにSynthesizer V Studioエディタを最新バージョンにアップデートし、続いて各歌声データベースを最新版にアップデートしてください。

 

詳しいリリースノートは以下をご覧ください。


 

Synthesizer V Studio 1.11.0 (2024年4月4日)

 

新機能

 

  • プラグイン:ARAプラグインに対応しました。(Pro版のみ)
    • Cubase、Studio One、ReaperではフルARAモードが使用できます(VST版のみ)
    • Cakewalk、ABILITYもフルARAモードに対応しました。 (1.11.0b1から変更)
    • ARA 2に対応しているその他のDAWでは、ARAブリッジ機能が使用できます。
  • 自動処理:オーディオトラックでのボーカルMIDI変換機能を追加しました。(Pro版のみ)
  • Synthesizer V エンジン:スペイン語が使用できるようになりました。
  • ピアノロール:ノートやノートグループがすべて画面外にある場合、一番近いもののところにスクロールするボタンを追加しました。 (1.11.0b2から変更)

 

機能強化

 

  • トラック:ノートグループ・オーディオグループの両端をドラッグして長さを変更できるようになりました。
  • パラメータパネル:トラックの歌声データベースを変更したあと、使用できなくなったボーカルスタイルをパラメータパネルから削除できるようになりました。
  • 歌詞入力:中国語標準語の発音辞書を更新しました。
  • 歌詞入力:スペイン語の音素変換を改善しました。 (1.11.0b1から変更)
  • 自動処理:ボーカルMIDI変換を改良し、変換スピードや精度の向上に加え、ノイズに強くなりました。 (1.11.0b1から変更)
  • ピアノロール:ノートグループのUI/UXを改良しました。 (1.11.0b1から変更)
  • ARAプラグイン:REAPERで、ARAプラグインを削除してUndo(元に戻す)したときにプラグインのデータがリセットされる仕様について対策しました。 (1.11.0b1から変更)
  • ピアノロール:ノートグループのラベルのデザインを改善しました。 (1.11.0b2から変更)
  • ピアノロール:ノートグループの長さをピアノロール上でも編集できるようになりました。ノートグループ作成/配置後、グループの端をドラッグすることで長さの調整が可能です。 (1.11.0b2から変更)
  • トラック:トラックを複製したとき、トラック名の末尾に「- copy」が付くようになりました。 (1.11.0b2から変更)
  • ファイル:外部フォーマットのインポートについて、MIDIファイルをインポートするときに重なっているノートの長さを自動調整できる機能が、すべてのファイル形式で使用できるようになりました。 (1.11.0b2から変更)
  • ファイル:ソフトウェア終了時やプロジェクト新規作成時の「保存されていない変更を破棄しますか?」ダイアログにおいて、プロジェクトを保存するオプションを追加しました。 (1.11.0b2から変更)
  • GUI:macOSにおいて、Control + クリックで右クリックと同等の操作ができるようになりました。 (1.11.0b3から変更)

 

動作変更

 

  • プラグイン:データをホスト内に保存している状態で外部ファイルを開こうとしたとき、作業中のデータが上書きされ消去されてもよいかどうかを確認するダイアログを表示するようにしました。また、クラッシュ後データの復旧のためにリカバリーフォルダ内にあるファイルを開いた場合、以降のデータは外部ファイルに上書きされるのではなく、自動的にホスト内に保存されるよう切り替わります。 (1.11.0b1から変更)
  • インストール:ソフトウェアをアンインストールする際、環境設定ファイルやスクリプト、翻訳ファイルなどを削除しないようにしました。これにより、WindowsにBasic版とPro版が両方インストールされている環境で片方をアンインストールしたとき、もう片方に悪影響を及ぼすことを防ぎます。 (1.11.0b2から変更)
  • インストール:コミュニティで皆様から寄せられた翻訳ファイルをmacOSのインストーラーにも追加しました。 (1.11.0b3から変更)
  • レンダリングパネル:出力先フォルダが指定されていないとき、ファイル選択ダイアログを開くようにしました。 (1.11.0b3から変更)
  • プラグイン:Synthesizer V Studio Pluginの中で変更が行われたことをホストであるDAWに通知することで、保存せずにDAWを閉じようとしたとき警告が表示されるようにしました。 (1.11.0b3から変更)
  • プラグイン:プロジェクトが「外部ファイルに保存」状態のとき、他のトラックでプラグインがすでに開いているプロジェクトファイルには同時に保存しないようにしました。 (1.11.0b3から変更)

 

修正

 

  • 歌詞入力: 歌詞に“っ”のみが含まれる日本語のノートでの音素変換の不具合を修正しました。
  • GUI:拍子を変更したときテンポマーカーの表示位置がずれる不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • トラック:ノートグループを別のトラックにドラッグして移動しようとするとクラッシュする不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • プラグイン:一部のDAWで、プラグインウィンドウを閉じて再度開いたときにウィンドウサイズがリセットされる不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • プラグイン:Cubaseで、バウンスされたオーディオのタイミングがずれる不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • プラグイン:Logic Proで、遅延補正機能を持つ他のプラグインが使用されているときバウンスが不安定になる不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • プラグイン:ARAブリッジモード下でMIDIリアルタイム入力ができない不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • ARAプラグイン:シンクトラックとローカルトラックが若干ずれて再生される不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • ARAプラグイン:REAPERで、ループ再生時に再生位置が正常に動かない不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • ARAプラグイン:レンダリングパネルで出力先フォルダを選択するとクラッシュする不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • ARAプラグイン:一部のCubase環境で、ARAプラグインの音が出力されない不具合を修正しました。 (1.11.0b1から変更)
  • ARAプラグイン:拍子記号の分母が4でないときに拍子の同期に失敗する不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • ARAプラグイン:Studio OneとABILITYで、フルARAモード下でプラグインを無効化し再度有効化したときに正常に再生できないことがある不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • プラグイン:トラック名やダイアログなどに文字を入力する際、WindowsのIMEが正常に動作しない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • プラグイン:起動時、オーディオ設定が正常に表示されない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • プラグイン:トラックが多くプラグインのアウトプットチャンネル数の上限を超えてしまったときクラッシュする不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • プラグイン:DAWのプロジェクトを閉じるとき保存ダイアログが表示されない場合があったため、プラグイン内で変更があったことをホストに通知するよう修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • MIDI:特定のMIDIファイルのインポート時に歌詞がずれる不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • ファイル:プロジェクトの保存時に不要な再レンダリングが発生したり、UIの表示レイアウトがリセットされたりする不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • GUI:ダブルクリックや右クリックでテンポや拍子記号を新規作成するダイアログが、特定の地点では機能しない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • GUI:Linuxで、起動時やボーカルスタイルの編集時にクラッシュすることがある不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • GUI:トラックエリア・ピアノロールエリアの表示サイズがソフトウェアの次回起動時にリセットされる不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • ピアノロール:ノートが選択されていないとき、Shiftキーを押しながらクリックするとノートが選択されない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • ピアノロール:Ctrl/Commandキーを押しながらノートをクリックし選択と選択解除を繰り返したとき、ノートが再度選択できない不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • ピアノロール:ノートグループからすべてのノートを削除したときノートグループが選択できない問題に対応するため、ノートグループの最小の長さを4分音符1つ分に変更しました。 (1.11.0b2から変更)
  • 自動処理:ノートのピッチモードをマニュアルから歌唱に切り替えたとき、隣接するノートのピッチ関連のパラメータが強制的に変更される不具合を修正しました。 (1.11.0b2から変更)
  • 自動処理:ボーカルMIDI変換を中止しようとするとクラッシュする不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • プラグイン:Logic Proで、再生時にプリロール部分の音が正常に再生されない不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • プラグイン:1.11.0b3で発生した、マルチトラック出力の際に最後のトラックの音が出力されない不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • プラグイン:REAPERで選択した範囲を解除するとプラグインがクラッシュする不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • プラグイン:Appleシリコン環境で、フォーカスが他のアプリケーションからSynthesizer V Studio Plugin内のダイアログに移動した際にクラッシュする不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • ARAプラグイン:REAPERで、1.11.0b1及び1.11.0b2で作成したプロジェクトが開けない不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • ARAプラグイン:トランスポートメニューの「曲の最初へ移動」「曲の最後へ移動」「小節へ移動」コマンドを使用してもホストアプリケーションの再生位置が変更されない不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • ARAプラグイン:Studio Oneで、ARAプラグインを削除し、DAWプロジェクトをリロードしたあと、再度ARAプラグインをアタッチすると削除したトラックが復元される不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • GUI:macOSで、設定パネル内でショートカットの選択肢に「Command」と表示すべきところが「Ctrl」になっていたのを修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • GUI:ライセンスとアップデートパネルで、インストール済みバージョンのスクロールバーが正常に表示されない不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • GUI:macOSで、右クリックメニュー内のフォントに異常があったのを修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • ARAプラグイン:ABILITY 5でバウンスしたとき音声に途切れが発生する不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • GUI:macOS Sonoma14.3で、プレイヘッドが正常に表示されない問題を回避するよう修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • GUI:一部の環境で、起動時にアップデートを確認するダイアログが表示されない不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • レンダリングパネル:ミックスダウンされた音声を出力する際、ミュート状態のトラックが完全な無音になっていなかった不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • 設定パネル:settings.xmlが破損しているとき、環境設定を読み書きすることができない不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)
  • スクリプト:Luaスクリプトのエラーによってクラッシュすることがある不具合を修正しました。 (1.11.0b3から変更)

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