リアルタイムで歌声を作り出す音声モーフィングプラグイン、『Vocoflex(ボコフレックス)』を発表
本日、リアルタイムで歌声を作り出す音声モーフィングプラグイン、Vocoflex(ボコフレックス)を発表いたします。
本製品はDreamtonicsの技術研究により生まれた実験的な製品であり、自由自在に新しい歌声を作り出すことができるソフトウェアです。
10秒程度の音声ファイルをインポートする、または性別やトーンを指定するとランダムに新しい歌声が生成されます。
生成された歌声は曲線やドットで描かれ、中でも似ている歌声は隣り合うように配置されます。直感的なインターフェースを実現するため、ライトを照らすように光と影を操作すると、歌声がブレンドされます。
また音楽制作の他に、リアルタイムのライブ等での利用も想定しています。
どんな音色も45msという低レイテンシーを維持しながら変換することも可能です。
Synthesizer V Studioでの利用
歌声合成ソフトウェア「Synthesizer V Studio」のプラグイン版とも相乗効果を発揮します。
VocoflexをSynthesizer Vから連なったプラグインとして使うことで、お持ちの歌声データベースの可能性を大きく広げられます。
* 別途明記されていない限り、Synthesizer V Studioの歌声データベースを入力音声として使用できるのは、Dreamtonicsオリジナル歌声データベースのみが対象です。
不正利用への対策
Dreamtonicsでは音楽制作ソフトウェアとしてVocoflexを企画開発しておりますが、それとは異なる目的で悪用されてしまう可能性があることも理解しています。
その懸念から、Vocoflexは話し声ではなく歌声に特化して設計されており、生成音声にはウォーターマーク(電子透かし)が組み込まれます。
このウォーターマークにより、Dreamtonicsでは使用者を特定することができるため、使用許諾を得ていない音声ファイルのインポートを防ぐことができます。
音声を生成する仕組みとウォーターマークは一体化しているため、仮にウォーターマークを取り除くことを試みたとしても、削除することはできません。また、BGMとのミキシングや電話回線を介した非可逆圧縮など、さまざまな音声操作に対しても堅牢です。
私たちは、倫理的なAI技術の利用を遵守し、道徳的、そして法的な境界線を決して曖昧にいたしません。
ユーザーの皆様のクリエイティブの可能性を広げるために、Vocoflexを十分に理解し倫理的に問題のない歌声が利用されることを望んでいます。
Vocoflexベータ版テストプログラムへの募集
現在Dreamtonicsでは、Vocoflexのベータ版テストプログラムへの募集を開始いたしました。
Vocoflexの持つ可能性を広げ、より良い使い方をフィードバックしていただけるクリエイターの方を募集しています。
本プログラムは、安全で公平なテストを行うため限られた人数で実施する予定です。
こちらのリンクよりご応募いただけます。
本プログラムには全2回の審査がございます。第一次審査を通過いたしましたら、厳正な本人確認の後、Vocoflexのベータ版をお渡しいたします。
※ 現時点では正式公開および販売の予定は未定です。